【銀輪】ヨンロク組みの軽量なシルバー手組みホイール

スチールフレームに合うシルバーカラーの軽量ホイールを探していたのですが、いまやホイールはブラックの時代。。。

シルバーカラーの完組ホイールと言えば、TOKEN C22AやTtradizione Zeroが有名ですが、いずれも剛性が低いというレビューが非常に多いのです。レビューは曖昧な表現ばかりで不安でした。ロングライドや街乗りを含めた普段使いにはもっと耐久性が高いものがほしいものです。そこで、横浜市では有名な「サガミサイクルセンター」さんでホイールの手組みを依頼しました。

まずは交換前を見ていきましょう。クロモリにグレーカラーのホイール(SHIMANO WH-6800)。車体はRaleigh CRF 2018で、正確にはマンガンモリブデンです。まあ、個人的には悪くはないが、パッとしない感じです。まあこれでもマシなほうなんです。今どき完組ホイールはブラックばっかなので。

これが結果的にはこうなりました。うん、やっぱりクロモリにシルバーは似合いますね。統一感も出ています。個人的にはスポークが多く、ラジアル組よりタンジェント組のほうがクラシカルな感じもします。

オーダー内容

店員さんと相談して自分の要望も踏まえて以下のオーダーとなりました。リアは相談しましたが、フロントは私の独断の選択です。相談してみればよかった。店員さんのお時間を必要以上に奪うのは迷惑になるので、ある程度の要望を紙にまとめておき、不明点や詳細な相談のみにしておくのがいいでしょう。

フロントホイール (654g)

  • リム: TNI AL22 シルバー 28H (407g)
  • ハブ: Tradizione Zero 28H (61g) … 取り扱いがないため持ち込み
  • スポーク: DT COMPETITION シルバー 2.0/1.8mmダブルバテット 289mm (177g)
  • ニップル: DT アルミ シルバー 2.0mm (9g)
  • 組み方: 4本組(2クロス)

リムERD 595mm、ハブPCD(左・右) 30mm、ハブスポーク穴径 2.5mm、フランジセンター間(左・右) 32.5mm、28H・4本組の条件でスポーク長計算CGI参号機にて計算したところ、スポーク長は約289mmでした。お店で使用したスポーク長と一致しました。

フロントについては①それほど剛性は必要ない、②軽量にしたい、といった要望から20Hで利用されることが多いです。本数的に組み方が限られ、より軽量なラジアル組みが一般的です。

しかし、今回はフロント28H。24H~32Hでは、実際に組まれる人にはタンジェント組みがある程度支持されています。

タンジェント組の特徴は以下の通り。

 ○ 振動吸収面で優れ、乗り心地が良い
 ○ 横剛性が高くなる
 ○ ハブへのダメージが優しい
 ○ スポークが振れにくい
 ○ スポークが折れても応急的に走れる
 ○△ クラシカルでカッコいい or 古臭くてダサい
 △ 24H以上を選択する必要がある
 △ 重くなる
 △ 空気抵抗が増す

ラジアル組み(空気抵抗が少ない、軽い、縦剛性の高い など)とタンジェント組み(クラシカルな見た目、振れにくい、心地良い)では迷いました。結局、バランスの良いタンジェント組の2クロスにしました。普段使い・ツーリング・練習用ではタンジェント組のメリットが大きいです。乗り心地重視のクロモリフレームにしていますので、バイクのコンセプトや用途にも合っています。スポークが少し長くなりますが、それほど重量も増加しないし、リム周りの重量はほとんど変わらないので、重量の観点でもデメリットは小さいです。また、ラジアル組はスポーティな印象が強く、クラシックなシルバーホイールにはタンジェント組が似合うというのが個人的な意見です。

リアホイール (816g)

  • リム: TNI AL22 シルバー 28H (384g)
  • ハブ: Tradizione Zero 28H (229g) … 取り扱いがないため持ち込み
  • フリー側スポーク: DT CHAMPION シルバー 2.0mmプレーン 282mm(104g)
  • 反フリー側スポーク: DT COMPETITION シルバー 2.0/1.8mmダブルバテット 295 mm (90g)
  • ニップル: DT アルミ シルバー 2.0mm (9g)
  • 組み方: ヨンロク組(フリー側4本組(2クロス)/反フリー側6本組(3クロス))

先程と同様に、リムERD 595mm、ハブPCD(左) 41mm、ハブPCD(右) 49mm、ハブスポーク穴径 2.5mm、フランジセンター間(左) 36.93mm、フランジセンター間(右) 16.35mm、28H・ヨンロク組の条件でスポーク長計算CGI参号機にて計算したところ、スポーク長は約左【295mm】右【282mm】でした。こちらもお店で使用したスポーク長と一致しました。

リアはリムセンターとフランジまでの位置関係が左右非対称なので、スポーク角度が非対象となります。したがって、フリー側のテンションが強く、反フリー側のテンションが弱くなります。反フリー側のテンションを上げ、このテンションのミスマッチを小さくすることは以下のようなメリットがあります。

  • ニップルが緩みにくく、狂いが出にくくなる
  • 各スポークに等しく仕事をさせ、負荷を分散する

テンションバランスをとるための工夫としては、①ヨンロク組にする、②フリー側のスポークを太くする、③ハンフリー側のスポークを細くする、④2:1組にする、などの方法があります。手組では2:1組は難しいため、今回は①・②を採用しました。フリー側のスポークを太くすることで駆動剛性も向上します。③は軽くなりますが、剛性を低下させるのでやめておきました。

耐久性の関係で、リムが重い方をリアにしてもらえばよかったかも。これは特に指定しなかった私のミスです。

各製品の選定ポイント

リムは軽量・安価・丈夫なTNI AL22

リムは軽量・安価・丈夫で有名なTNI AL22を選択。390g程度の軽さと4000円程度の価格が魅力的。他の軽量リムが1万円を超えている中でこれは安い。リム幅は狭いけど、リムハイトが21mmあり、軽量の割に剛性が優秀と評判です。手組みレビューも多いので安心。シルバーカラーは28H・32Hしかありませんが、どちらにせよ耐久性向上のためスポークは多めのほうが良いと思っています。黒い部分はステッカーなので、剥がせばオールシルバーになります。1本あたり4枚貼られており、すべて剥がせば4g軽量になります。

  

リムを軽くすることで、以下の特徴をもったホイールになります。

  • 漕ぎ出しが軽い
  • 坂で楽になる
  • 高速巡航でスピードが伸びにくい
  • 漕ぐのやめると減速しやすい

リム外径が大きいのか、妙にタイヤが嵌めにくいです。普段なら10秒足らずで嵌め終わるタイヤ相手に、思わずタイヤレバーを使ってしまいました。

ハブは軽量シルバーのTradizione Zero

ハブはTradizione Zeroです。以前は、TNI エボリューションのOEMだったようですが、今出荷されているものは軽量版のTNI エボリューションライトのOEMのようです。小さく、軽量で、安く、回転が良いです。私の中では、シルバー製品のハブはこれ一択でした。

スポークは2種類のDTスポーク

スポークは安定のDT COMPETITION 2.0/1.8mmダブルバテットを選択。リアフリー側のみDT CHAMPION 2.0mmプレーンを選択。ダブルバテットは両端を太くすることで強度を確保し、中間部を細く絞ることで軽量化を狙っている。リアフリー側のみ駆動剛性・テンションバランスを重視して太めのプレーンを選択しています。

   

ニップルは軽量なDTアルミ

ニップルはDTアルミ シルバーを使用。ここは結構迷いました。強度の真鍮(ブラス)か、軽量のアルミか?アルミだと強度は落ちるが、ブラスの1/3の重量ですみます。シリアスな環境での使用なら当然ブラスですが、週末ファンライドのレベルなら少しでも軽さを味わえるアルミかなと。28Hなら、アルミにすればブラスより20g程度軽量化されます。外周部の軽量化は効果が大きいですからね。少しでも安く軽さを味わいたいのが今回のコンセプトなので。シルバーは安く、剥げても色が変わらない点で良い。ちなみに、120kgf程度のテンションならアルミニップルでも舐めずにいけるらしいです。

ホイールの取り付け

リムテープはシマノ製

まずはリムテープを貼り付けます。シマノのリムテープ(16g)がお勧めです。こちらを参考にしてみてください。

タイヤはグランプリ4000S2 23C

次にタイヤを装着します。コンチネンタルのグランプリ4000S2がお勧めです。こちらを参考にしてみてください。今回はリム幅が狭いので23Cを選択。リム周りの重量が軽量になります。

クイックリリースも軽量でシルバーに

クイックリリースはTNI Shaved クイックレバー(シルバー)を選択。TNI Shaved Skewerはルックスよし、軽さよし(フロント22g / リア24g / 合計46g )、値段よし(4000円程度)の優れた製品です。こちらを参考にしてみてください。

 

レビュー

乗り始め

乗り始めだけパキッ、パキッと2回ほどなりました。その後はほとんどなりませんね。やはり前後タンジェント組は初期フレも小さいですね。

乗り心地

WH-6800と比べてめちゃめちゃいい。WH-6800のフロントは20Hタンジェント組ですが、こちらは28H 2クロスのおかげか振動が小さいです。いずれもクロモリフレームにカーボンフォークに取り付けての比較です。それにしてもWH-6800より軽いのに衝撃吸収性は手組みのこちらが勝ちですね。

クライミング

坂を登ってみました。アルテグラホイールのWH-6800よりも2枚分くらい軽く感じます。坂でのリム周りの軽量化は最高ですね。

平坦巡航

途中までの加速はめちゃめちゃいい。高速域や足を止めたときのスピードの保持は明らかに落ちました(笑)。やっぱりリム周りの軽量化のデメリットはでてきましたね。でもいいのです。用途的に35km/h以上で長時間連続で走ることはないので。

ブレーキング

リム幅が外-外実測 18.6 mm。BR-9000(デュラエース)/BR-6800(アルテグラ)/BR-5800(105)の推奨リム幅が19.6-24mmです。これをどう見るか。寸法のせいか、素材のせいかはわかりませんが、WH-6800のときよりブレーキの遊びが増えました。そのせいかブレーキが効きにくくなったように感じてしまいました。ブレーキシューの間隔はロックを解除したときにグランプリ 4000S2 23Cをぎりぎり取り外しできる範囲となっていますので、変えられません。ブレーキの感覚は慣れていくことにしました。

まとめ

ブレーキング以外は大満足。総じて本当に大満足です。今度からはリム幅も考慮してみようとおもいましたが、AL22のメリットが大きすぎるので、次組むときもこのリムを選んでしまいそうです。

完組ホイールのデザインが気に入らないなどの不満があるみなさん、ぜひ手組みホイールに交換してみましょう。自由度高いですよ!次回は自分で組んでみようと思います。

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