Jobst Brandtさんのホイール理論は面白い

今回はJobst Brandtさんをご紹介します。

ところで、皆さん、ロードバイクホイールを選ぶ上で、レビューだけを参考にしていませんか?

もちろんレビューは大事なのですが、物理学・機械工学に基づいてどのような構成が理想的か、あるいは優れているか知り、自分にあったホイールを選ぶことも大事です。

もっといえば、手組みホイールをつくる場合、スポークの種類・本数・組み方、ハブ寸法、リム寸法をどんな組み合わせにすれば、自分の用途に最適か知っておくだけで、うんと良いホイールに近づけることができます

そんなホイールの特性を知る上で、Jobst Brandtさんの「the Bicycle Wheel Third Edition」はすごく勉強になります。

Jobst Brandtは自転車好きの機械工学研究者です。残念ながらすでにお亡くなりになっていますが、「the Bicycle Wheel Third Edition」にはこの人の残してくれた英知が込められています。

英語ですし、完全に理解するには物理、機械工学、材料力学などの知識を備えた上で読む必要があります。しかし、詳しくない方でも、ある程度英語が理解できれば、考え方などは勉強になるかもしれません。

ここでは、少し内容をご紹介しましょう。

結線はあまり効果がない (p76)

“TIED-AND-SOLDERED SPOKES”という見出しです。

ここでは、実験およびコンピュータシミュレーションでは結線によって、スポークの破壊耐性は向上するものの、ホイールの横剛性・トルク剛性・強度に優位な差は現れないということが述べられています。

一方で、この結線をウリにしている手組みホイールビルダーがいるのも事実です。実際に、競輪選手は結線を施こすことが多いようです。超人的なパワーを出す人で初めて効果を発揮する程度なのかもしれません。街乗りユーザーでは、乗り心地の悪化によるデメリットのほうが大きい可能性もあります。

スポーク長 (p127)

“SPOKE LENGTH”という見出しです

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする